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2010年12月26日

円を描け

ども、こんにちは。

記事の間隔が開きすぎですが、お気に入りブログを閲覧する時間すら

なかなか取れません。

恐らく今年最後の更新かなと思いますので、荒川の鮭釣りのことを

つらつらと書き連ねていきます。

円を描け


まずは荒川の鮭釣りとはどんな場所で行われているか。

円を描け

調査区域は河口から約2.5km上流の高速道路の橋から

同じく河口から約8km上流にある頭首工下流300mの地点まで。

他の河川に比べたら割と上流域に設定されているのではないかと思います。

さらに、鮭が産卵床を作るのに適した形状が見られるのは、

河口から約5kmの国道付近より上流のようです。

実際に調査員(釣り人)もここより上流、特に最上流部に集中していました。

頭首工で多くの鮭は遡上を妨げられ、付近で産卵行動に及んでいます。

こうしたことから、荒川でターゲットとなる鮭は産卵を意識した個体の割合が高いと

僕は考えていました。

とすれば、どのようにルアーで狙うかというと、ミノーを使い産卵床に侵入する

ウグイ、ニゴイその他の小魚を演出し、それを排除しようとする鮭の攻撃を誘う

というのが僕の考えでした。

遠くに投げる必要はない、鮭の目の前にチラチラと泳がせてやればいいはずだと。

円を描け

思惑どおりにミノーに噛み付いてきた鮭もいましたが、

実際のところ見えている鮭の数からすればこの作戦はあまり功を奏したとは

言えなかったようです。

産卵床作りに夢中なメスなど当然ミノーなど眼中になしでしたし、

産卵を終えたメスばかり釣れてきました。

メスの周囲にはオスの姿も見られ、オスはやはり侵入者を排除しようとする行動を見せ、

数メートルはルアーを追い、噛み付くやつもいました。

しかし、カツンという軽い手ごたえだけを残し針が口に掛かりませんでした。

オスの口は他のオスを攻撃するための形に変形して、

いわゆる捕食という行動に向かない形になってしまい、

掛かりにくいのかなと思います(言い訳ですけど)。

一方でスプーンはどうだったかというと、

スレになってしまう確率が高く、さっさと仕舞いこんでました。



さて、2010年荒川鮭有効利用調査全体の釣果の集計結果はどうだったのか、

それは確認していないのでわかりませんが、

僕が見た限りでは一番釣れていたのは一本竿の釣り師です。

ゆっくりと鮭の目の前に餌(とは限りません、タコベイトとか)を漂わせるのが

マッチしている感じでした。

それから一部のフライマン。

フライを上手く流すことができる人だけかなりの数を釣ったようです。

ルアー釣りは多くは苦戦気味でした。

多い日は100人を越える参加者がありましたが、

半数はボというのが現実ですので、カンタンではない訳ですね。


円を描け

僕が参加した12月11日は朝のうちこそ晴れていましたが、

午後には冷たい雨が降り出し、空も水も鉛色に染まりました。

これこそ、鮭釣りの雰囲気と以前書いたとおりの状況になり、

フードを被った僕の耳には風、雨、水、リールが奏でる音しか入るものはなく、

意識が自分の心の内側深くに向かっていくのが感じられ、

至福の時間が過ぎていきました。




2010年の鮭釣りを終えて、すでに来年のことを考えていましたが

来年もし参加できるのであれば参加したいと考えています。

そして来年を一つの区切りにしようと考えています。

2007年の初参加以来、毎年荒川の鮭を見てきました。

鮭は一概には言えませんが、多くは4年間を海で過ごし

母川回帰します。

円を描け

2007年、僕があの時見た、鮭たちが産み落とした卵から生まれた鮭が

来年帰って来ることになります。

(採卵、人工孵化のがほとんどだなんてロマンのかけらも無いことはこの際目をつむるとして)


円を描け

来年、その鮭たちの姿を見ることができたなら、

僕の鮭釣りも一つの大きな円を描いて、繋がるような気がするのです。

円を描け

今、荒川はこんな雪景色になっていることでしょう。

川の中では命は眠ることなく、絶えることなく、休むことなく

人目につくことなく、強かに生きているんでしょうね。

それでは。











タグ :荒川乱文

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Posted by 小ます at 13:05│Comments(4)
この記事へのコメント
どっも
荒川の冬景色いいですね
この雪と同様、
真っ白になった鮭を見ると悲しさと来年への希望で
複雑な感情になります
産んだ子を育てることなく死んでいく生き物って
鮭に限りませんが、いった何のために産まれ来るのだろうかと
不思議でなりません
それが生物の神秘なのかもしれませんけどね・・・。
Posted by ライポウライポウ at 2010年12月27日 23:24
ライポウさん、こんにちは。

今年もありがとう御座いました。
年末がべらぼーに忙しくて、ついついBlog放置でした。

鮭という魚は人との係わり合いが深いせいもあり、
その生態というか生き様が特別な感情を釣り人ならずとも
持つようですね。

ここ数年、わずかな日数でしたが直接彼らに触れることが出来たことは、
とても貴重でいい経験だったと思います。

いつかは王の名を戴く鮭をなんて夢がありますけど、
どうなりますやら・・・・・・

来年もよろしくお願いいたします。
Posted by 小ます at 2010年12月31日 11:15
あけましておめでとうございます。

鮭無事終了したみたいですね。

いつかは、と思いますが、まだまだ自分の手の出せる領域でないので、そのときがくるまでは。

また今年も”小ますスタイル”な画像や釣り話し待ってますね^^

では、今年もよろしくお願いします。
Posted by heppoko-anglerheppoko-angler at 2011年01月05日 18:54
久しぶりの投稿になります

わたくし 今年は 鮭を釣る予定でございます
村上の 漁協の組合員になんとかなれるみたいなんですよ
サクラマスよりは 安いみたいです
Posted by ウグイスペシャル at 2011年05月06日 22:39
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